1人当たり9万円を突破
熊本市の06年度の国保料がついに1人当たり年9万円を突破しました。県下14市でダントツの最高額、宇土市より2万7千円も高く、14市平均より1万 8405円も高くなっています。
国保加入者の所得は5年間で、1割以上も減少しています。国保料引き上げの影響もあり、下グラフの通り低所得者ほど負担が重く収納率が低くなっていま す。06年度収納率は、85.81%と前年度を下回りました。

県下14市国保料比較
都市名 | 一人あたり 保険料(円) |
熊本市 | 91,457 |
合志市 | 79,540 |
八代市 | 77,473 |
山鹿市 | 76,846 |
阿蘇市 | 74,685 |
人吉市 | 74,512 |
荒尾市 | 74,273 |
玉名市 | 72,857 |
菊池市 | 71,372 |
上天草市 | 70,257 |
宇城市 | 67,365 |
水俣市 | 65,820 |
宇土市 | 64,376 |
天草市 | 61,897 |
平均 | 73,052 |
『本算定』のみの賦課方式見直しは保険料の引き下げと合わせて実施 を!
9月議会には、保険料賦課方式の変更が提案されます。これまでの、4月〜7月仮算定、8月〜3月本算定を、6月〜3月の本算定のみへの変更で、12期か ら10期になります。
本市以外の九州の県都では、すでに実施されており、合理的です。しかし、10期となれば、月額の国保料は、1・2倍に増えます。現行の保険料率のままで は、滞納世帯の増加は必至です。国保料を2割引き下げれば、丁度県下14市平均額になります。賦課方式の変更は、国保料引き下げと併せて実施すべきです。
農家の理解を得られない合併でいいのでしょうか
農家の声を聞かないままにすすめられている富合町との合併
合併後、両市町に農業委員会がそれぞれ設置されます
7月20日、熊本市・富合町合併法定協議会の第4回議員部会が開かれました。「農業委員会の定数、任期問題」が論議され、合併後はH23年7月の熊本市の 委員改選まで、それぞれの市町に農業委員会を置くことが決まりました。
これは、富合町からの強い要望によるものですが、本来は新市として一つの農業委員会になるべきです。今回、富合町に対し、特別の配慮がなされています が、H23年7月以降は熊本市として一緒の農業委員会にという話が出てきます。
議員部会では、富合町農業委員会事務局より、農業中心の町なので、独自に農業委員会をずっとおくことも希望したい旨の意見が述べられました。しかし、こ れもまた、現在ある熊本市の農業委員会との関係でも矛盾がでてきます。
農家の方々の思いは、・・・
法定協議会に先立つ、準備協議会の 中では、農家の方々からは、熊本市との合併について異論が出されていました。
しかし、この間、不安を持っていらっしゃる農家の方々の理解を得るような取り組みはなされていません。合併後の農業委員会をどうするのか、その前提は、 合併について農家の方々の理解や納得を得ることです。
住民を置き去りにした合併論議
富合町にとって、たいへん重要な農業の問題であるだけに、農家の声を聞くことが第一です。現場の声も聞かないまま、合併先にありきの農業委員会について の提案は、時期尚早と言わなければなりません。
(控室から)
貧困には連帯で 益田牧子
どうしても許せないことがあります。それは、熊本市が、空き缶や古紙など資源物の抜き取りを「犯罪」行為として、警察に告訴し、検挙させ、二十万円の罰 金を取ることです。リストラ・倒産でなどで失業し、ホームレスになった人たちが、空き缶や古紙を集め、一回数千円のお金を得て、生活をしておられます。無 年金や低い年金の高齢者なども同様です。NHK報道『ワーキングプア』の中で、無年金の高齢者夫婦が空き缶を潰して生活をし、病院にも行けない姿が印象に 強く残っています。
貧困の原因は、貧しい年金制度や非正規の安い賃金、人間を物同様に扱う社会構造にあり、政治の責任は重大です。
熊本市は、ホームレス対策として、嘱託相談員二名を配置し、個別の就労相談を行います。違反者を監視するパトロール費用、七百万円(半年分)を使えば、 アパートを借りる敷金・前家賃として、約三十人分が出せます。「犯罪者」として、排除するのでなく、住居の確保など温かい人間的連帯が求められます。